介護の仕事を辞めるべきか続けるべきかの判断基準5つを紹介!

介護の仕事は、やりがいがある一方で、身体的・精神的に非常にハードな仕事です。
「もう限界かも」「毎日がつらい」「このままで大丈夫かな」と思いながら、無理をして働いている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、介護現場でストレスが限界に感じたときに「辞めるべきか」「続けるべきか」の判断基準について、これまで1000人以上の介護職の転職相談を受けてきた視点から解説します。
なぜ介護職はストレスが溜まりやすいのか?
介護の仕事は、利用者さんの生活に寄り添いながら支える、社会的に重要な仕事です。
しかし、以下のような要因が重なることで、ストレスを感じやすい環境でもあります。
- 人手不足による業務過多
- 夜勤やシフト勤務による生活リズムの乱れ
- 認知症や身体的介護への対応の難しさ
- 上司・同僚・家族との人間関係のトラブル
- 給与や待遇に対する不満
- 自分の時間や家族との時間が取れない
特に真面目で責任感の強い方ほど、「自分が頑張らないと」「迷惑をかけたくない」と無理をしてしまいがちです。
まずは、自分のストレス状態を把握しよう
限界を感じたときこそ、冷静な判断が必要です。
まずは、今の自分のストレス状態を以下のような視点からチェックしてみましょう。
心身の不調が出ていないか?
- 朝、起きるのがつらい・涙が出る
- 寝つけない、夜中に目が覚める
- 食欲がない、または過食になっている
- 職場に近づくだけで動悸や吐き気がする
- 常にイライラして人に当たってしまう
これらはメンタル不調のサインかもしれません。放っておくと、うつ状態や適応障害などにつながる可能性もあります。
職場環境に問題はあるか?
- 上司が話を聞いてくれない
- パワハラやいじめがある
- シフトの希望が全く通らない
- 残業や休日出勤が当たり前
これらは組織の問題であることが多く、自分ひとりで解決できるものではありません。
自分が「どうなりたいか」が分からなくなっていないか?
ストレスが限界を超えると、未来を考える余裕もなくなります。
「何がしたいか分からない」「将来が見えない」と感じている場合は、一度立ち止まるサインです。
辞めるか続けるかの判断基準5つ
ストレスが限界のとき、「とにかく辞めたい!」と思ってしまいがちですが、感情に任せて行動してしまうと後悔することもあります。
ここでは、実際の転職相談でも使っている【辞めるか・続けるかの判断基準】を5つ紹介します。
① 心身の健康を損なっているか?
健康を失ってまで働く意味はありません。
もし、日常生活に支障が出るほど体調やメンタルに影響が出ている場合は、「休む」「辞める」ことを前向きに考えてください。
② 環境を変えることで改善できそうか?
「上司が変わったら働きやすくなるかも」「夜勤がない部署に異動できれば…」
など、職場内での異動や配置転換で改善の余地があるかを考えてみましょう。
もし希望が通る見込みがなければ、外の選択肢(転職など)を検討してもよいでしょう。
③ 頑張る理由が残っているか?
「この利用者さんの笑顔が見たい」「資格を取りたい」「介護のやりがいを感じている」
など、自分の中に**“続けたい理由”が少しでもあるか**を確認してみてください。
逆に、「何のために働いてるか分からない」「一日も早く辞めたい」という気持ちが強い場合は、辞める準備をしても良いタイミングかもしれません。
④ 相談できる人がいるか?
信頼できる同僚や家族、上司、あるいは外部のキャリア相談者など、自分の気持ちを安心して話せる相手がいるかどうかも重要です。
孤独な状態で判断をすると、視野が狭くなりがちです。
⑤ 辞めた後のプランはあるか?
「辞める=逃げ」ではなく、「辞める=次への準備」です。
辞めた後にどうしたいのか、転職先の情報、生活資金の確保、回復期間など、ある程度のプランがあれば、前向きな選択になります。
それでも迷うときは「一度立ち止まる」選択を
ストレスが限界を迎えたとき、白黒ハッキリつける必要はありません。
有給を取って休む、心療内科を受診する、短時間勤務を検討する、キャリア相談を受けるなど、”いったん立ち止まる”選択をすることで、冷静に状況を見つめ直せることがあります。
最後に:あなたが壊れてしまう前に、動いていい
介護はチームで行う仕事です。
だからこそ、「自分だけ我慢すればいい」「耐えるのが当たり前」と思いがちですが、それは違います。
あなたが健康で笑顔で働けることが、利用者さんや周囲のためにもなります。
辞めるかどうかで悩んでいる時点で、すでに限界が近づいているのかもしれません。
もし誰かに相談したい、今の状況を整理したいという方は、キャリア相談や転職エージェントなどを頼ってみてください。
無料でLINE相談受付中
>介護職のキャリアに悩む方へ、オンライン相談やっています。
「辞める or 続ける」で迷っている方、まずは話してみませんか?
