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夜勤はやるべき?未経験介護職の働き方選びガイド

キキ

介護職に興味を持ち、これから働き始めようとしている皆さん。求人を探していると「夜勤あり」「夜勤なし」の選択肢があることに気づいたのではないでしょうか。

特に未経験者にとって、夜勤を含む働き方を選ぶべきかどうかは大きな悩みとなります。

この記事では、介護職の夜勤について詳しく解説し、あなたに合った働き方を見つけるためのガイドをご紹介します。

介護未経験者は、夜勤ありの求人を探した方がいいの?

介護ガイド
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この記事で解説しますね。

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1. 介護職の夜勤とは?基本を理解しよう

介護施設での夜勤は、一般的に17時頃から翌朝9時頃までの時間帯を指します。

施設によって「準夜勤(17時〜1時)」「深夜勤(1時〜9時)」に分かれる場合もあります。

夜勤の主な業務内容

  • 夕方〜夜:定期的な巡回・見守り、排泄介助、就寝準備の介助
  • 深夜:定期的な巡回、体位変換、緊急時の対応
  • 早朝:記録作成、朝食の準備補助、起床介助

昼間と比べてスタッフ数が少ないため、1人あたりの担当利用者数が多くなりますが、入浴介助や食事介助などの重労働は基本的にありません。

2. 夜勤のメリット:給与面と業務面

給与面でのメリット

高い給与水準: 夜勤手当により、日勤のみの場合と比べて月収が大幅にアップします。

一般的に夜勤1回あたり4,000円~8,000円程度の夜勤手当が支給され、月に4回夜勤をこなせば、16,000円~32,000円の収入増となります。

年収アップ: 夜勤手当を含めると、年収ベースで30万円~50万円ほど高くなることも珍しくありません。特に若いうちは生活費を貯めたい、将来のための資金を作りたいという方には大きなメリットです。

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夜勤はたくさん入って、収入をアップを目指している人も多いです。特に男性は夜勤がっつりやりたい人が多いです。

業務面でのメリット

経験の幅が広がる: 夜間の介護経験は、介護職としてのスキルの幅を広げます。緊急時の対応力や判断力が養われ、総合的な介護力の向上につながります。

利用者とじっくり向き合える: 日中と比べて慌ただしくないため、一人ひとりの利用者と向き合う時間が取れます。コミュニケーションを深める機会になることも。

自己裁量の幅が広い: 上司の目が少ない分、自分の判断で業務を進められる機会が増えます。責任はありますが、やりがいを感じられる部分でもあります。

3. 夜勤のデメリット:生活リズムと健康面

生活リズムへの影響

体内時計の乱れ: 夜勤と日勤が混在するシフト制では、体内時計が狂いやすくなります。睡眠の質が低下し、疲労感が蓄積しやすくなります。

生活パターンの変化: 友人や家族との時間が取りにくくなり、社会生活に影響が出ることがあります。休日の過ごし方も変わってきます。

健康面への影響

睡眠障害のリスク: 夜勤を繰り返すことで、不眠や睡眠の質低下などの睡眠障害を引き起こすリスクがあります。

身体への負担: 長期的に夜勤を続けると、胃腸障害や免疫力低下などの健康問題が現れることもあります。

精神的ストレス: 夜間の緊急対応や少人数体制での責任の重さから、精神的ストレスが蓄積しやすい環境です。

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4. 夜勤を選ぶべき人・避けるべき人の特徴

チェック項目夜勤に向いている夜勤を避けたほうがよい
生活リズム夜型朝型
体力自信あり不安がある
健康状態持病なし睡眠・循環器系の持病あり
家庭環境負担少ない育児・介護など負担大
性格傾向判断力ありストレスに弱い
キャリア志向収入重視ワークライフバランス重視
将来計画総合力重視専門性重視

夜勤に向いている人

  • 収入重視の方: 給与アップを最優先する方
  • 体力に自信がある方: 不規則な生活リズムに対応できる体力がある方
  • 責任感が強く、判断力のある方: 少人数体制での対応に自信がある方
  • 夜型の生活習慣の方: もともと夜に活動的な方
  • キャリアアップを目指す方: 総合的な介護スキルを身につけたい方

夜勤を避けたほうがよい人

  • 持病がある方: 特に睡眠障害や循環器系の持病がある方
  • 家族の介護や育児と両立している方: 家庭での役割が大きい方
  • 体力に不安がある方: 体力的な負担に不安を感じる方
  • 朝型の生活習慣の方: 夜型への切り替えが難しい方
  • ストレス耐性に不安がある方: 緊急時の判断に不安を感じる方

5. 未経験から夜勤に挑戦するためのステップ

日勤でまず基本を学ぶ

介護未経験の場合、いきなり夜勤からスタートするのはおすすめしません。

まずは日勤で介護の基本をしっかり身につけましょう。利用者の状態や施設のルーティンを理解することが重要です。

段階的に夜勤に慣れる

多くの施設では、「遅番」や先輩スタッフと一緒の「夜勤研修」など、夜勤に慣れるための段階的なステップを用意しています。焦らず一つずつクリアしていきましょう。

体調管理の習慣をつける

夜勤を始める前から、規則正しい生活と十分な睡眠を心がけましょう。また、夜勤前後の休息時間の確保方法を考えておくことも大切です。

先輩の経験を学ぶ

夜勤経験のある先輩スタッフから、体調管理のコツや業務のポイントなどを積極的に学びましょう。実際の経験談は大きな参考になります。

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ちなみに将来的に夜勤やりたいと思う方は、夜勤あり求人で探すといいよ。

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年代別・雇用形態別おすすめの働き方

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ここでは、私が考える年代別、雇用形態別のおすすめの働き方を紹介します。

20代~40代の未経験者(正社員希望)

施設勤務からスタート: 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなどの施設で基本的な介護技術を身につけるのがおすすめです。

  • メリット: 先輩スタッフから体系的に技術を学べる、キャリアパスが明確、資格取得支援制度が充実している場合が多い
  • 選択肢: 初めは夜勤なしからスタートし、慣れてきたら夜勤も視野に入れるという段階的なアプローチも可能

夜勤の考え方: この年代は体力があり、将来的なキャリアアップも見据えて夜勤経験を積むことで総合的なスキルを身につけられます。ただし、家族状況などを考慮して判断しましょう。

資格について: 特別養護老人ホームや介護老人保健施設は無資格から働ける場合が多いですが、住宅型有料老人ホームや訪問介護は「介護職員初任者研修」以上の資格が必須となるケースがほとんどです。

ただし、多くの事業所では「資格取得支援制度」を設けており、働きながら資格を取得できる環境も増えています。

未経験でも「働きながら資格取得」というキャリアパスを用意している職場を選ぶことも一つの方法です。

パート・派遣希望の方

日勤中心の働き方: 現在では多くの施設で、早番(7時頃~16時頃)、日勤(9時頃~18時頃)、遅番(11時頃~20時頃)など、夜勤を含まない勤務形態が選べます。

  • おすすめの職場: デイサービス、小規模多機能型施設の日勤帯、特養・老健・有料老人ホームの日勤専従ポジション
  • メリット: 家庭との両立がしやすい、体力的な負担が少ない、生活リズムが安定する

適した働き方: 子育て中の方や副業として介護職を選ぶ方には、時間帯を限定した働き方がおすすめです。経験を積んだ後、少しずつ時間帯を広げていくこともできます。

資格要件と働き方: パート・派遣でも住宅型有料老人ホームや訪問介護では初任者研修以上の資格が必要です。

一方、特養や老健は無資格からスタートできる場合が多いですが、キャリアアップや時給アップを目指すなら、働きながら資格取得を目指すと良いでしょう。

多くの事業所では資格取得のための休暇制度や受講費用補助などの支援制度があります。

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夜勤なしで働ける主なサービス形態

サービス形態特徴資格要件
デイサービス日中勤務のみ無資格可
サ高住日勤専従あり初任者研修以上
病院の外来医療系日勤無資格可(介護福祉士有利)
小規模多機能型施設施設による要確認
住宅型有料老人ホーム日勤形態あり初任者研修以上が多い

デイサービス: 日中のみの勤務で、夜勤がありません。比較的規則正しい生活が送れます。多くの場合、無資格から始められます。

サービス付き高齢者向け住宅: 施設によっては日勤専従のポジションが多くあります。初任者研修以上の資格が必要なケースが多いですが、「資格支援制度」を利用して働きながら取得することも可能です。

病院の外来: 医療系の介護職を目指す場合、病院の外来部門では日勤のみの場合があります。無資格から始められることもありますが、介護福祉士があるとより採用されやすくなります。

小規模多機能型施設: 施設によっては夜勤なしのポジションもあります。

住宅型有料老人ホーム: 日勤のみの勤務形態もありますが、初任者研修以上の資格が必須となるケースがほとんどです。資格取得をサポートしてくれる職場も増えており、「働きながら資格取得」というプランを提示している事業所を選ぶのも一つの方法です。

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7. まとめ:あなたに合った選択をするために

介護職での夜勤は、給与面でのメリットが大きい一方で、生活リズムや健康面での影響も無視できません。未経験からスタートする場合は、以下のポイントを押さえて選択しましょう。

選択のポイント

  1. 自分の体質・生活スタイルの把握: 夜型か朝型か、体力に自信があるか、家庭の状況はどうかなど、自分の条件を整理する
  2. キャリア目標の明確化: 収入重視か、ワークライフバランス重視か、将来のキャリアプランを考える
  3. 段階的なステップアップ: いきなり夜勤ありの職場に飛び込むのではなく、経験を積みながら判断する
  4. 複数の施設の情報収集: 夜勤の回数や体制、サポート制度などは施設によって異なるため、比較検討する

介護の仕事は、人の生活を支える大切な仕事です。

あなた自身の生活や健康を犠牲にしてまで無理をする必要はありません。

自分に合った働き方を選び、長く続けられる環境を見つけることが、結果的に良い介護サービスの提供につながります。

未経験からのスタートは不安も多いですが、自分のペースで成長していくことが大切です。

夜勤についても、最初から決めつけず、経験を積みながら判断していくという選択肢もあることを覚えておきましょう。

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